| 2008年05月01日 |
| 世界最長の杭州湾大橋が開通 5月1日 |
| 36キロ、3車線 上海—寧波が2時間に |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国・浙江省が杭州湾をまたぐ嘉興市—寧波市間に建設していた「杭州湾大橋」(杭州湾跨海大橋)が完成、5月1日に開通式を行った。世界最長の36キロ、3車線で上海から寧波市までの所要時間が車で2時間と従来の3時間30分—4時間に比べ大幅に短縮される。 同大橋は02年に着工、当初の完成目標09年を約1年も上回るスピードでスタートできたことになる。投下資金は120億元の予算に対し、140億元とおよそ20億元上回った。これは建設資材、労働賃金などの上昇による。 通行料金は車1台80元(計画では55元)。大橋の発着地点は嘉興市側が海塩、寧波市側が慈渓。寧波市はこれまでに産業開発区や港湾物流の建設に力を入れてきた。とくに北ロン湾は現在第4期が進行中だが、第6期までの計画を持ち、上海に次ぐ国内第2位の規模を目指している。 市は面積9,365平方キロ、人口567万人余、国家級の産業開発区としては寧波経済技術開発区、保税区、寧波と慈渓輸出加工区、ニューテク開発区、大シャ島区、省級で鎮海の化学工業区などがある。 日系では三菱化学、三菱レイヨン、旭化成、東芝、日立、日新製鋼、アルプス電気など。外資は米国のエクソンモビール、ダウケミカル、デュポン、アボット、GMベアリング、ドイツのヘキスト、メトロ、韓国のLG科学や香港、台湾企業などが進出している。 また、道元(曹洞宗)、雪舟が修行した天童寺、舟山の普蛇山(中国4大仏教名山のひとつ)などが有名で、観光客の増加が見込まれている。寧波市は7月に大阪で経済貿易セミナーを開き、同大橋の完成による市の今後の発展の見通しなどを説明することにしている。 中国ではこの大橋に次いで香港ー珠海—マカオを結ぶ全長35キロの架橋や、山東省青島市の大橋建設などが向こう4、5年の間に進められる。 |