2008年05月08日
新日鉱HD、長期ビジョン「グローバル・エクセレント企業」目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日鉱ホールディングス

 新日鉱ホールディングスは8日、「石油・金属両事業にわたるベストポートフォリオを構築し、持続的的成長力のあるグローバル・エクセレントカンパニーを目指す」とした、「長期ビジョン2015」及び「中期経営計画2008−2010」を発表した。
 
 石油・金属両事業の上流から中流・下流にわたる多様な事業領域をもつ企業グループとして、“激動の事業環境”の中にあっても、収益バランスの取れた事業ポートフォリオを構築し、持続的成長と収益安定化を実現することを基本にかかげている。
 
 2015年度の数値目標は以下の通り。
(1)収益水準 :経常利益 2500億円以上、当期純利益 1200億円以上
(2)財務目標 :ROE 12%以上、自己資本比率 40%以上 D/Eレシオ 1.0倍以下
(3)設備投資 :設備投資・投融資額 約1兆円(2008ー2014年度計)

 また、中長期的な経営戦略として、石油部門(ジャパンエナジー)は、国内の石油需要が減少し環境・安全に対する規制強化が進む中、企業体質・コスト競争力の強化を図り、販売面では市場の国際化に対応した価格戦略、輸出戦略を構築する。
 
 金属部門(日鉱金属)は、上流の資源開発から中流の銅製錬、下流の電子材料、金属加工までを一貫にて担う、非鉄金属資源・素材のグローバルカンパニーとして、各事業をバランスよく成長させるための施策を展開する。