2001年05月25日
JPO、西日本でもPEの小口受注と配送を一元化
1トン未満をトヨタカ社に集中、中京でも実施を計画
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン

 日本ポリオレフィン(JPO)は、東日本地区に続いて西日本地区でもポリエチレンの小口受注と配送を専門商社のトヨタカ社に4月から全て一元化した。
 これは、多数の商社や問屋が個々に分散するかたちで受注してきた1回当たり1トン未満の注文を全てトヨタカに集中、さらにその配送も全てトヨタカに委ねていくというもの。各種ポリエチレン(HP-LDPE、L-LDPE、HDPE、EVA)の受注と配送のコストを少しでも合理化するのが狙い。
 汎用樹脂の場合、1トン未満の小口の受注と配送には中・大口分を大きく上回るコストがかかり、このためかねてからポリオレフィン各社のコストカット運動の大きな障害となっていた。そうした中でJPOは、小口ユーザーと関係流通企業各社の同意を得て昨年7月1日から東日本地区でトヨタカへの一元化に踏み切り、関係各社の注目を集めていたが、今回さらに西日本にも同じシステムを広げていくことにしたもの。
 実行に当たっては、トヨタカ社が注文を10トン単位にまとめ、週3回の割合で配送することにしている。JPOでは、これに続いて中京地区でもできるだけ早く実行するようにしたい考え。狙い通り行けばポリオレフィンの歴史に新しい1ページが加わることになる。