| 2008年05月12日 |
| 藤吉・三井化学社長「機能性材料など強化へ意欲」 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:なし |
三井化学の藤吉建二社長は12日、定例記者会見を開き、07年度決算や08年度の事業環境・予想、当面の経営課題などを明らかにした。 このうちの08年度の事業環境については「米国経済の減速、原油・ナフサの一層の高騰、円高の進行等で“08中計”策定当時よりも一段と厳しくなった」とし「製品価格のフォーミュラー化、石化原料ソースの多様化、差別化製品へのシフト、非化石原料の活用事業の育成など中期的課題の実現が重要になる。要は“強いものをより強くすること”であり投融資も大幅に増やす方針だ」と厳しい局面の打開に強い意欲を見せた。 【藤吉社長の発言要旨】 ○“04中計”期間中の営業利益は3,081億円で、残念ながら目標の3,200億円を下回った。機能材料部門は目標を上回ったが、原燃料費の高騰とPTA等の国際市況の軟化等で基礎化学品部門の実績が大幅な目標割れとなったのが響いた。 ○08年の事業環境は、米国経済の減速や原油ならびにナフサ価格の続騰、さらには円高の進行等で“08中計”の策定当時よりも一段と厳しくなる見通しにある。ナフサ価格は1キロリットル当たり72,000円に、また為替は1ドル=100円になると想定している。 ○こうした厳しい環境を切り抜けて“08中計”目標を達成していくには◇原料価格の変動への適切な対応◇需要の減少への的確な対応◇脱石油への取り組み、の3点を中心とする中計戦略の着実な実行が不可欠。製品価格のフォーミュラー化、石化原料ソースの多様化、差別化製品へのシフト化、非化石原料の活用事業の育成が特に重要となる。 ○PTA事業は、PXの高騰によって適正なスプレッドを確保できなくなっている点が最大の悩みとなる。しかしタイでの原料調達に工夫をこらすなどで今年下期には局面を打開するようにしたい。 ○その一方で、フェノール、機能性ポリマーズ、高機能フィルム、自動車用PPコンパウンドなど当社が得意とする製品の事業の一層の充実・強化、つまり「強いものをより強くする」ことに一層力を入れていきたい。そのため投融資額も07年度の932億円から08年度は1600億円と思い切って増やしたい。ベトナムでの石化事業についても、ベトナム政府の現在のアロマ計画の拡充に合わせて実現を図りたい。 ○非化石原料の活用については、非可食資源や植物油によるポリオレフィン、ポリウレタンの工業化を当面の目標に技術開発に取り組む。08年度以降の配当に関しては、連結配当性向25%以上かつDOE2%以上を目標にしていきたい。 |