| 2008年05月16日 |
| ポリオレフィンのアジア相場が続伸 |
| オレフィンの高騰と在庫縮小が影響 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
中国を中心とするアジア市場のポリオレフィンの相場がここにきてさらに上昇してきた。 大手商社によると、最大消費国である中国向けの直近のCFR価格はHP-LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)がトン当たり1,780〜1,800ドル、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)が同1,650〜1,660ドル、HDPE(高密度ポリエチレン)が同1,650〜1,670ドル、PP-H(ポリプロピレンホモポリマー)が同1,610〜1,630ドルとなっている。東南アジア地域向けは、これらを全体に10ドルていど上回るレベルで推移している模様。 2週間前に比べると、HP-LDPEこそ横並びだがそれ以外の樹脂は軒並み続伸している。L-LDPEは10ドルの小幅だが、HDPEは20ドル、PP-Hは40〜50ドル上がっている。 HP-LDPEが2週間前と同じレベルにとどまっているのは、中国の国内生産量が増えているためと見られている。HDPEとPP-Hの上昇は、極東におけるオレフィンのスポット価格の急騰と中国市場の在庫の縮小とが大きく影響してのものというのが各商社に共通した見方となっている。 極東における直近のオレフィン相場は、エチレンもプロピレンもともにCFRトン当たり1,500ドル前後となっており、ポリオレフィン相場との格差が急速に縮小している。 |