| 2008年05月19日 |
| 中国広西が北部湾経済区の建設計画を説明 |
| 06-20年 地域優位性を生かす |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国広西チワン族自治区は東京で15日、2020年を目標に建設する「北部湾経済区」の構想を発表し、日本側の協力を呼びかけた。とくに日本、韓国を含むアジアとの経済貿易のプラットフォームの構築に期待を寄せている。 馬・広西自治区主席が訪日代表団の団長を務め「同経済区は東南アジア、ASEANとの協力で発展している中国西南部沿海地区の重要な経済基地となる優位性があり、すでに生産基地として建設した南寧経済開発区に加え、物流、商業・加工貿易に力を入れる」と語った。 北部湾経済区は中国西南端にあり区都・南寧市と港湾を持つ北海、欽州、防城港の3市が管轄する地域で構成されている。面積4万2、500平方キロ、人口1,255万人(広西の人口の4分の1)。 中国政府は北部湾経済区がASEANとの全面協力を促す重要な窓口、前線、拠点であるとして、今年2月に国務院が同区の発展計画を承認した。これまでにも北海市を沿海開放地域に指定したり、南寧—ハノイ(ベトナム)間の高速道建設、港湾建設などインフラ整備を進めてきた。 04年からは南寧市で中国—ASEAN博覧会を毎年開催。また、中国最大の石油大手、中国石化が欽州港に石油精製基地(処理量年間1,000万トン)、石油化学センター(エチレン100万トン)の建設を計画しているのに合わせ、国家石油備蓄基地の設置も検討されている。 中国政府としては、近年、上海の浦東新区、天津の海浜新区が急速に発展した状況を見て、渤海湾と北部湾沿海の地域的なバランスの良い開発に重点を置いているといわれる。長江デルタと珠江デルタはすでに経済基盤を確立している。 東南アとの協力関係も約5億5,000万の人口、7,000億ドル余のGDPを持つASEANと4億6,000万の人口、8,000億ドルのGDPを持つパン珠江デルタに、北部湾の発展が加われば、広大なマーケットが構築される。 北部湾経済区の発展計画は臨海重化学工業集中区(欽州港工業区・36平方キロ・石油化工、燐化工など、企沙工業区・30平方キロ・鉄鋼、重機械、造船,コンピュータなど、鉄山港工業区・20平方キロ・港湾機械、海洋産業,化工、コンピュータなど) また、経済開発集中区、自然保護区、水源保護区、海岸プロジェクト、石油化学プロジェクト(欽州)、沿海交通、鉄道、道路、社会建設、対外開放、人力資源開発など9項目にわたっている。 問い合わせは国際貿易促進協会(TEL:03-6740-6160) |