2008年05月23日
PetroChina、四川大地震で成都の石油精製計画を再検討
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

5月12日に四川省を襲ったマグニチュード7.9の大地震で、PetroChinaは四川省成都市郊外の彭州で検討している石油精製計画を再検討する。

大地震で輸送通信ラインが破壊されたが、燃料や電力の供給も被害を受けた。
Petrochina の設備も被害を受け、日産600万m3能力の天然ガス田も一時的に停止し、728の給油所のうち、78が停止している。

PetroChina では専門家が彭州の製油所計画への地震の直接の影響を調査しており、計画のフィージビリティを更に検討するとしている。
もし、検討の結果、リスクが大きいことが分かれば、計画の中止もありうる。

PetroChina では国内需要に対応するため、石油製品の輸出を中断している。

2007年に PetroChina と四川省政府は成都市郊外の彭州での石油精製・石化統合コンプレックス計画の契約を締結した。
着工済みの80万トンのエチレンコンプレックスに加え、10百万トンの製油所を建設するもので、総投資額は65億ドル。PetroChina が75%、四川省政府が25%出資する。

計画では製油所とエチレンコンプレックスは2010年スタートの予定で、エチレン計画は2006年に起工式を行なっている。製油所については2008年2月に認可を受けた。


  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=18257

エチレン計画についても建設を中断し、地震の影響のチェックを行なっている。