2008年05月26日
日中版権管理センターを設置へ
個別交渉の混乱を是正へ 相互交流
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 出版物の取り締まりで版権トラブルが増えている中国では、これを管轄する新聞出版署が、その解決のため、日本の出版業界とコミュニケーションを図ることになった。段桂鑑・中国版権保護センター主任がこのほど来日、コウケンチャイナセンターを通じて意見を交換した。

 中国大使館文化部、新華社、中国百度の代表が参加した。中国では現在、すべての出版物が国の認可を必要としており、具体的な出版物の取り扱いは中国側の出版社と個別交渉から始まるため、認可を取るにあたってトラブルが絶えない。

 これを解消するには模範的な規定が求められる状況にある今回の意見交換会では「日中版権管理センター」を設立、双方の窓口を置いて、問題解決のマニアルを作成するなどの対策をたてることで一致した。

 中国側はすでに新しい版権のマニュアル20冊を用意しているという。版権の取り扱いについては、出版物、新聞、雑誌、携帯電話、アニメ、ITコンテンツなど幅広い。出版の自由化問題として注目されている。
問い合わせはコーケンチャイナセンター(TEL:03-3473-6274、FAX:03-3473-6275)