2008年06月02日
三菱レイヨン、MMAとMAAの国内価格を再修正
6月2日出荷分からともに25円引き上げ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは、MMA(メチルメタクリレート)とMAA(メタクリル酸)の国内販売価格を6月2日出荷分からともに1キログラム当たり25円引き上げる。
 
 同社は今年1月に原燃料価格の高騰に対処してMMAの国内価格を同20〜25円、MAAの価格を同25円引き上げたが、ここにきてナフサ価格やユーティリティー・物流費等が軒並み急上昇してきたため再修正することにしたもの。
 
 同社によると、現在のMMAとMAAの需給バランスは国内においてもアジア地域においても極めてタイトな状態にあるという。需要がPC等の導光板向けや透明ABS樹脂向けを中心に引き続き活発なのに加え、クラレ、三井化学、中国・吉林化学等によるMMAプラント定修の集中で供給量が縮小しているためと説明している。
 同社では、6月以降も需要は着実に伸びていくと判断。しかもMMA・MAAメーカーの定修が秋口以降も内外で相次ぐ見込みなので需給逼迫状態はかなり長期にわたって続くと予想している。