| 2008年06月02日 |
| 中国のPE袋輸出、4月は再び前年割れに |
| 1〜4月計もわずかながら前年同期を下回る |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国によるPE袋の4月の輸出通関数量は104,761トンで、前年同月の実績を1.4%下回った。昨年4月は前年同月を4.7%上回ったが、今年は米国向けが2年連続の減少となったのに加えて香港、英国、オランダ向けが大幅に縮小したのが響いて前年同月割れに転じた。 輸出先のトップは依然として米国となっている。全体の27.7%に相当する29,015トンで、第2位の日本向けを5,505トン引き離している。ただし前年同月に対しては3.9%減っており、この結果、米国向けは今年に入ってからの4ヶ月のうち同11.2%増を記録した3月を除く3ヶ月が前年同月割れとなった。 日本向けは同7.6%増で2ヵ月連続の前年同月超えとなっている。米国向けとは対照的に4ヵ月のうち2月の同7.7%減を除く3ヶ月が前年同月超えで占められている。 米国と日本向けの合計は52,525トンで、全体の50.1%を占めている。以下は、香港向けの8,416トン(同17.5減)、ドイツ向けの6,0007トン(同7.6%増)、英国向けの5,102トン(同30.8%減)、オランダ向けの4,037トン(同11.8%減)など。 この結果、今年1月から4月までの中国のPE袋の総輸出量は376,383トンとなった。前年同期を1.2%下回っている。トップの米国向けが7.5%減の98.902トンに縮小したのが大きく影響している。ちなみに昨年1〜4月期の実績は前年同期を5.0%上回っていた。 それに対して日本向けは85,309トンで、米国向けとは逆に前年同期を7.0%上回っている。大手スーパーの間ではレジ袋の使用自粛の動きが活発化している。しかし価格面で優れる中国品の人気は根強く、これが最近の中国のPE袋の輸出を支える有力材料となっている。 |