2008年06月04日
プラ容器包装の再商品化量、4月は前年比9.2%増
PETボトルも10.7%増と引き続き順調
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会がリサイクル事業者に委託して4月中に再商品化したプラスチック製容器包装の総数量は23,008トンで、前年同月の実績を9.2%上回った。3月は前年同月割れとなったが、4月に入るとパレット化を中心としたプラスチック製品化と合成ガス化が大きく伸びて前年同月超えに戻った。
 
 また、PETボトルの再商品化量は8,553トンで同10.7%増となった。4ヵ月連続の前年同月超えである。
 
 プラスチック製容器包装の総リサイクル量23,008トンのうち22,962トンは白色発泡スチロールトレイを除く「その他プラスチック製容器包装」で占められている。同容器包装のリサイクル量の前年同月比も同じく9.2%増となっている。この中で最も数量が多かったのはコークス炉化学原料化の10,168トンで、以下はプラスチック製品化の9,890トン、合成ガス化の1,615トン、高炉還元剤利用の1,068トン、熱分解油の221トンの順となっている。コークス炉化学原料化がプラスチック製品化を上回るのはめずらしいケース。

 それぞれの前年同月比は大きく異なる。プラスチック製品化は27.5%増、合成ガス化は24.9%増、コークス炉化学原料化も7.2%増と順調に拡大している。しかし、かつての主流の高炉還元剤利用は51.1%もの減少となっている。熱分解油も25.6%減と低迷している。

 一方のPETボトルのリサイクルの内訳は、繊維化が4,602トンで同9.2%増、シート化が3,559トンで同10.8%増、成形品化が266トンで同31.0%増、ボトル化が58トンで同13.4%減、その他が68トンで同2.34倍となっている。