2008年06月13日
アジアのオレフィン相場、小幅続伸
エチレンも極東では1,600ドルに
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:なし

 複数の大手商社によると、アジア地域におけるオレフィンのスポット相場は先週半ば以降も小幅ながら上昇を続け、この1週間でトン当たり30〜50ドルの値上がりとなった。

 直近のエチレンのCFR価格は極東の高値がトン当たり1,600ドル、安値が1,550ドル、東南アジアの高値が1,500ドル、安値が1,450ドルとなっている。
 一方プロピレンの極東の高値は1,700ドル、安値は1,650ドル、東南アジアの高値は1,650ドル、安値は1,600ドルで、依然としてプロピレンの相場がエチレンを上回る状態が続いている。
 
 エチレンとプロピレンの両方が小幅ながらも続伸となっているのは、原油とナフサのスポット相場が続騰傾向をたどっている点に市場が敏感に反応しているためと見られている。もっとも大手商社の中には、ポリオレフィンをはじめとした石油化学誘導品全体のアジア市況が急上昇している点が最大の要因と指摘する向きが多い。