2008年06月16日
三菱レイヨン、MMAと関連製品の価格改定内容を変更
ナフサ等の続騰に対応、各製品とも上げ幅を拡大
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは16日、同社が先に表明したMMA(メチルメタクリレート)モノマーと各種関連製品の価格改定内容をそれぞれ変更すると発表した。

 これは、出発原料のナフサ価格が5月末に同社が製品値上げを表明した時点以降も一段と騰勢を強め、すでに現在の時点で当時の予想価格を大幅に上回るレベルに達していて今後もなお高水準で推移するのが確実視されるようになってきたことからそれに合わせて各製品の価格改定幅を修正することにしたもの。

 対象製品はMMAモノマー、MAA(メタクリル酸)モノマー、メタクリル酸エステル(BMA=ブチルメタアクリレート、IBMA=イソブチルメタアクリレート)、HEMA(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)、PMMA成形材料の全品種。
 
 今回新たに設定した改定幅は、MMAモノマーとMAAモノマーがいずれも1キログラム当たり45円以上、メタクリル酸エステルが同50円以上、PMMA成形材料が同60円以上となっている。5月に表明した時の上げ幅に比べると、MMAとMAAはともに同20円、メタクリル酸エステルは同15円、PMMA成形材料は同25円それぞれ拡大修正することになる。
 直近の国産ナフサ価格は当初の予想の1キロリットル当たり77,000円を大きく踏み越えて同83,000円まで跳ね上がっており、これに伴い、原燃料費と物流費等全ての費用が予想を大きく上回るレベルまで上昇してきたので安定供給責任を全うしていくため当面のそれらのコストアップ分を製品価格に転嫁せざるを得なくなったと同社では説明している。いずれの製品も6月20日出荷分から新価格に切り替えることにしている。

 また同社では、これらの製品全ての輸出価格もそれぞれの今後の受注分から諸経費の高騰見合いで引き上げていく考え。MMAとMAAはトン当たり400ドル引き上げて同2,400〜2,500ドルに改める。メタクリル酸エステルについては同500ドルの値上げを予定している。PMMA成形材料は同450ドル上げて2,800ドル以上を目指していくことにしている。各製品とも国際的に需要が活発で、しかもプロピレン不足の進行による供給不安が表面化してきたため需給バランスがタイト化しているので、同社にとって有利な環境となっている。
 なお同社では、PMMAシートと機能化学品のアクリルポリマーについても価格改定を近く実施する予定。