2008年06月18日
ポリオレフィンの出荷、5月も3樹脂揃って前年割れ
3樹脂全ての前年割れが4ヵ月連続に延びる
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン3樹脂の5月の出荷数量はいずれも前年同月の実績を割り込んだ。これで、3樹脂揃っての前年同月割れは2月以降4ヵ月連続となった。
 
 3樹脂全ての前年同月割れが4ヵ月連続となるのはこれが初めて。しかも5月は、3樹脂とも前年同月に対する縮小率がこれまで以上に大きく、全てが2ケタに達している。LDPEとHDPEはともに14%、PPは12%それぞれ前年同月を下回っている。
 
 ポリオレフィン3樹脂の5月の出荷がこのように軒並み前年を大きく下回ったのは、国内向け出荷が3樹脂とも大幅な縮小となったため。LDPEは13%、HDPEは16%、PPは9%それぞれ前年を割り込んでいる。この結果、LDPEとPPはともに4ヵ月連続の、またHDPEは3ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 
 一方の輸出は樹脂によって前年比に大きなばらつきが生じている。LDPEは14%減で3ヵ月連続の前年割れ。またPPに至っては38%もの縮小で5ヵ月連続の前年われとなっている。しかしHDPEは2%増で2ヵ月連続して小幅ながらも前年を上回っている。

 片や生産は、PPが15%減となったもののLDPEは4%、HDPEは12%それぞれ前年を上回っている。いずれも総出荷量よる多い。このため月末在庫は全体に前月と前年同月の双方を上回っている。前年比はLDPEが11%増、HDPEが22%増、PPが1%増でPEの増加振りが目を引く。
 
 ポリオレフィンにとどまらず、5月は汎用樹脂の全ての出荷が多くの関係者の予想以上の落ち込みとなった。この結果、PSとPVCを加えた5樹脂全ての出荷は3ヵ月連続の前年割れとなっている。うち国内向けも同じく3ヵ月連続で前年を下回っている。全体に日用雑貨や包装材さらには住宅関連等々のいわゆる生活関連分野の需要の低迷が足を引っ張っている模様。
 樹脂業界の中には、6月末以降は各樹脂メーカーの値上げ表明に触発された前倒し需要が発生すると予想する向きが多い。しかし、前倒し需要には必ず反動が派生してくるので先行き楽観はやはり禁物ということになりそう。