2008年07月02日
PETボトルの協会回収、5月は2.8%増どまり
目標を大きく下回るペースのスタート
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 国の指定法人である日本容器包装リサイクル協会が5月中に全国の市町村から容器包装リサイクル法に沿って引き取った使用済みPETボトルの総数量は13,069トンとなった。前年同月の実績を2.8%上回っている。今年度に入って2ヵ月連続の前年同月超えである。

 しかし、同協会の今年度の総引取り予定数量は157,993トンで、前年度の実績に対する伸び率は12.8%となっている。それに対して、4月は9.1%増、5月は2.8%増といずれも低調なスタートとなっている。4月と5月の合計は23,503トンで前年の同じ2ヵ月合計の22,273トンに対する伸び率は5.5%にすぎない。

 これには、同法に沿って家庭から使用済みPETボトルを分別収集した市町村の多くが収集品の大半を同協会に引き渡すことなく貿易事業者に売却していることが大きく影響していると見られる。

 この結果、同協会が同月中に国内のリサイクル事業者に委託して再商品化(リサイクル)した数量も依然として小規模にとどまっている。5月の総リサイクル量は前年同月比6.9%増の10,904トンで、4月との合計も前年同期比は8.4%増の19,436トンにとどまっている。ボトルtoボトルを中心に毎月の対前年比伸張率が2けた増を続けていた一時期とは大きく様変わりしている。