| 2008年07月04日 |
| PPのアジア市況、ついにトン2,000ドル超え |
| 中国市場に逼迫感、HP-LDPEやHDPEも続伸 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
複数の大手商社によると、中国をはじめとしたアジア市場でPP(ポリプロピレン)のスポット価格が一段と上昇してきた。 最大の消費国である中国における直近のCFR価格はトン当たり2,030〜2,050ドルで、2週間前に比べると同280〜300ドル高くなっている。6月中旬以降は2,000ドルの大台を挟んで需要家側とサプライヤ側との間で激しいつばぜり合いが繰り返されていたが、需給の逼迫と原料プロピレンの続伸を理由に強腰を崩さず交渉を続けてきた供給者側が押し切った。 また、これに誘発されるようにHP-LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)やHDPE(高密度ポリエチレン)の価格も大幅に上昇している。HP-LDPEは同1,950ドル、HDPEは1,850ドルといずれもかつてない高水準に達している。L-LDPEは一歩先行して同1,850〜1,860ドルとなっている。2週間前に比べるとHP-LDPEは同80ドル前後、HDPEは同100ドル上がったことになる。 こうしたポリオレフィン全体の大幅な値上げがりには、中国政府が原油の高騰に対応して石油化学製品全体の減産を指示したと伝えられたことが大きく影響していると分析する向きが商社筋には多い。 |