| 2008年07月07日 |
| 江蘇省呉江市が日系企業を積極誘致 |
| 上海に近く交通の要所 水郷の町 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
上海と太湖、蘇州と杭州の交差点に位置する呉江市が、日本企業の積極的な誘致に乗り出した。長江デルタの中心にある同市は、過去10年の発展により、中国東沿海地域の中でグローバル、近代的な産業都市として着実に力をつけた。 呉江市のGDPは07年で86億ドル、1人当たり1万ドル強、輸出入総額158億ドル。これまでに1,500社強の外資企業が進出、累計投資額が214億ドルになった。伝統的な繊維産業(シルク)は年間生産量が106億メートル(取引額380億元)、全国第1位。 上海市の人口1,800万人(面積6,340平方キロ)、呉江市が属する江蘇省の7,406万人(10万2,600平方キロ)、蘇州市の605万人(8,488平方キロ)に対し人口136万人(1,176平方キロ)だが、産業集積度、個人所得が高い。 産業構造をみると自動車用などの電子部品(35%)の外資企業が600社あり、部品調達率が95%に及んでいる。輸出入総額は110億ドル。とくにこの分野では、外国からの注目度が高く、研究開発部門を中心に進出が増えている。 これは上海フォルクスワーゲンが外資第1号として生産を始め、これに上海GMが続いたことなど長江デルタ地域での自動車産業の発展が早かったことによる。このほか繊維31%、光ケーブルなど16%、機械加工8%、精密化学6%など。 市の産業用地は国家クラス電子産業都市、江蘇省電子産業基地の「呉江経済開発区」(面積80平方キロ、外資600社)、増地税、消費税、輸出税のない「呉江輸出加工区」(3平方キロ)、「汾湖経済開発区」は上海虹橋空港から30分の距離。 日系の信越ポリマー,古河電工、日新電機、三菱商事、独フォルクスワーゲン、韓国ポスコなどが進出した。市全体ではウオルマート、SKC,NEC,日立など世界1,500社(日系100社)が活躍している。インフラでは華東電力ネットがあり供給電力を保証している。給水は太湖を含め1日40万トン。労働力・人材は市が大学・専門学校200校と提携、年12万人を確保している。最低賃金は月850元。 観光では市は三国時代の越と呉の接点、世界遺産の同里・退思園が見どころ。問い合わせは千葉県美浜区の中国呉江市日本連絡事務所:TEL043-298-1180、FAX043-298-1020 |