2008年07月16日
PEフィルム出荷の前年割れが続く
HDPEフィルムは21カ月連続で前年を下回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 ポリエチレンインフレーションフィルムの出荷低迷が続いている。日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、5月の出荷量はLDPEフィルムが33,699トンで前年同月を6.3%下回り、HDPEフィルムが18,618トンで同4.7%減だった。

 この結果、LDPEフィルムは06年10月から20カ月連続、HDPEフィルムは同年9月から21カ月連続の前年同月割れとなった。

 今年1ー5月の累計は、LDPEフィルム174,678トンで前年同期比6.2%減、HDPEフィルム91,229トンで同5.5%減となっている。

 同じポリオレフィンフィルムでも、工業用や食品向けの複合包装材用に安定した伸びを続けているPPフィルムとは対照的で、輸入品の増加や薄肉化の進展、さらには採算確保が困難になってきた加工企業の操業短縮などいくつかの要因が重なったと見られる。原料樹脂の値上げが相次ぐ7月以降はさらに出荷量が減少する可能性がある。