2008年07月25日
Sharqの誘導品設備が相次いで完成
ただし稼動開始はユティリティ完工後に
【カテゴリー】:海外(経営、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 日・サ合弁のサウジアラビア・Sharq(シャルク)がアル・ジュベイルで進めていた石油化学誘導品プラントの新・増設工事が相次いで完工しはじめた。

 新・増設工事が進められていた誘導品プラントは、年産70万トン能力のEG設備、同40万トン能力のL-LDPE設備、それと同じく40万トン能力のHDPE設備。うちEGプラントが完工となり、またL-LとHDPEの設備もほぼ完工の状態とされる。各種のユティリティ設備の建設工事が全て完了するまでにはなお2〜3ヵ月かかる見通し。また、原料エチレンの同130万トンプラントの完成は当初の予定より3〜4ヵ月遅れて来年明けとなる模様。

 しかし、シャルクではユティリティ設備が整備できた時点でこれらの誘導品プラントは全て稼動させる考えだ。必要エチレンは、増設工事が完了するまでの間、同じSABICグループ企業から手当てしていくことにしている。EG、L-LDPE、HDPEの三つの誘導品の新・増設プラントが稼動を開始する時期は今年10月か11月になる。

 新・増設の設備全てが稼動すると、シャルクの石化品の年間供給能力はエチレンが約226万トン、EGが145万トン、L-LDPEが115万トン、HDPEが40万トンとなる。