2008年08月25日
広西チワンの金谷石化工業園計画動き出す
15年かけて中国西南地区最大の石油・石油化学センターに
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 国務院から今年5月に承認された広西チワン族自治区の欽州港工業区にある金谷石化工業園(インダストリアルパーク)の建設計画が動き出した。中国西南地区最大の石油、石油化学センターとなる見通しである。

 欽州港工業区は、国務院が認めた「広西北部湾経済区発展計画」(南寧市と北海、欽州、防城港の3市で構成)に含まれ、華南と西南地区が交わる地域。すでに欽州保税区の設立が認められ、金谷石化工業園はこれに次ぐもの。このほど専門家チームの審査をパスした。

 同工業園には中国石油最大手の中国石油化工(Sinopec)が石油精製設備(処理量年1,000万トン)と石油化学センター(エチレン年100万トン)などを建設する計画。総面積22.4平方キロ。15年をかけて完成させ、ASEANに通じる石油・化学基地とする予定。

 石油化学のほか石炭化学、ソーダ化学、リン化学、バイオケミカルなどの製品も手掛け、化学産業パークの構築を目指す。

 広西北部湾経済区開発計画(総面積4万2,500平方キロ)では、欽州港工業区のほか鉄鋼、重機械、造船、コンピュータなどを生産する企沙工業区、港湾機械、海洋産業、化工、コンピュータなどの鉄山港工業区などが産業基地となる。

 同時に自然保護区、水源保護区、海岸プロジェクトなどの計画を進め、沿海道路、鉄道、道路、社会建設などのインフラ整備にも力を入れる。
 
 
 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=24131