| 2008年08月26日 |
| 中国のPE袋輸出、7月も前年を下回る |
| 米国向けが引き続き大幅な減少 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国によるPE袋の7月の総輸出通関数量は100,756トンで、前年同月の実績を1.2%下回った。これで4ヵ月連続の前年同月割れとなった。1〜7月の累計は671,038トンで、前年同期の実績を2.8%下回っている。拡大一途できた中国のPE袋輸出だが、今年はこれまでのところ完全な様変わりとなっている。 7月の輸出の中では、最大の輸出先である米国向けが前年同月比10.8%減の27,463トンと大幅な落ち込みになっている点が特に注目される。これで出米国向けは4ヵ月連続の前年同月割れとなった。今年に入ってからの前年同月超えは3月の11.2%増だけである。米国向けの1〜7月の累計は180,646トンで、前年同期を8.8%下回っている。 米国に次ぐ輸出先の日本向けは逆に前年超えが続いている。7月は23,692トンで前年同月を11.9%上回り、1〜7月累計は151,753トンで前年同期比は8.8%増となっている。今年に入って7ヶ月のうち前年同月を下回ったのは2月の7.7%減だけ。3月からは5ヵ月連続で前年同月を上回っている。大手スーパーが相次いでレジ袋の使用自粛に踏み切っているにもかかわらず、米国向けと対照的な様相を呈している。 7月単月では米国と日本の合計で全体の50%強を占めている。1〜7月の累計でも両国のトータルが50%弱となっている。したがって今後も中国のPE袋の輸出は、日米双方の輸入動向で大きく左右されることになろう。 |