2008年08月28日
PE袋の輸入、7月も活発で42,335トンに
前年同月を6.0%上回り、今年の最高規模に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 財務省の速報によると、PE袋の7月の輸入通関数量は42,335トンとなった。前月の実績を4.7%、前年同月の実績を6.0%それぞれ上回っている。6月に続いての前年同月超えである。
 月単位では、史上最高を記録した昨年10月の43,926トンに次ぐ規模。今年に入ってからはこれが最大規模となる。

 この結果、1月から7月までの総輸入数量は277,190トンとなった。前年同期の実績を3.9%上回っている。
 昨年の総輸入量は前年を1.7%下回って、史上初の前年割れを記録した。これには、大手スーパーの間に広がってきたレジ袋の使用自粛の動きが大きく影響したと見られている。今年も大手量販店は引き続き削減運動に熱心に取り組んでいる。
 それにもかかわらず輸入量がここにきて再び増加傾向をたどり始めたのは、レジ袋やごみ袋の需要家の多くが国産品から安価な海外品への切り替えにこれまで以上に力を入れ始めてきたからではないかと見られている。

 輸入品の中では、依然として中国品が圧倒的多数を占めている。7月単月では全体の56.1%が、1〜7月の累計でも55.7%が中国品で占めらている。前年に対する伸び率も全体を大きく上回っている。

 主要船積み国別のPE袋の7月の輸入通関数量(速報ベース)と1月から7月までの累計は別表の通り。

【関連ファイル】
PE袋の08年7月の輸入通関数量と1〜7月の累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1219909660.xls