2008年09月05日
シノペック、河北省・唐山に原油受入れ用の大型埠頭完成
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国石化(シノペック)は河北省唐山市沖の曹妃田港区に、原油処理量年1,000万トンの製油所設備を完成したが、原油・製品を搬出入する埠頭がこのほど完成し、今月初めから操業をはじめた。
 
 13万トンの原油を積んだオイルタンカー「海昌一号」が接岸したもので、06年11月に埠頭建設に着手していらい、1年9カ月で完成したことになる。
 
 第1期工事には約30億元をを投じた。埠頭は最大45万トン級のタンカーが接岸できる。原油取扱量は年間2,000万トン。容量10万立方メートルの原油タンクを8基建設した。
 
 シノペックは07年に曹妃田近くの南堡に埋蔵量10億トンの油田が発見されたため、ここから唐海、漢沽、寧河、津南区を結ぶ全長216キロの石油パイプラインを建設する。
 
 曹妃田港区では、すでに京唐製鉄や発電所、石炭輸出センターなどの建設が行なわれている。数年後の完成をめざしてエチレン年産100万トンの石油化学センターを建設する計画もある。
 
 中国北部の国際エネルギー・原材料集散港、世界的重化学工業拠点、国家エネルギー備蓄・調整センター、国家的循環型モデル地区をめざす。