2008年09月05日
中国の樹脂輸入、機能樹脂は依然活発
7月も1〜7月合計も軒並み前年超え
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国による機能性合成樹脂の輸入が引き続き活発だ。ポリオレフィンなどの汎用樹脂の輸入は今年に入ってから全体に縮小傾向をたどっているが、PC(ポリカーボネート)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)といった機能性ポリマーは今年に入ってのほとんどの月が前年同月を上回っている。
 
 7月の輸入通関数量も主要5品種が全て前年同月を上回っており、また1〜7月の累計も全品種が前年同期超えとなっている。汎用樹脂ほど国産化が進んでいないことと、機能樹脂の主力消費先である電子情報機器産業が急速に進展していることによるものと見られる。1〜7月の累計ではPMMAとPAの伸びの高さが特に目を引く。
 
 各樹脂の7月の輸入実績は以下の通り。右は1〜7月合計。かっこ内は前年比。
 ▽PC=115,718トン(134.2%)  615,490トン(110.6%)
 ▽PBT=15,538トン(108.9%)  93,868トン(108.2%)
 ▽POM=18,736トン(114.9%)  110,532トン(106.7%)
 ▽PA CHIP=26,245トン(128.2%)  141,945トン(125.4%)
 ▽PMMA=19,251トン(150.3%)  106,965トン(137.4%)。