| 2008年09月10日 |
| エチレンセンターの減産率が拡大 |
| 8月の平均稼働率は94.1%に低下 |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
経産省化学課の調べによると、エチレンセンター8月の平均稼働率(定修中のものを除くプラントの稼働率の平均)は94.1%となった。前月を3.2ポイント、前年同月を1.1ポイントそれぞれ下回っている。 エチレンセンター12社の月間平均稼働率は、1月に99.5%、2月に100.2%と2ヵ月連続で高水準を記録したものの、その後は100%割れが続いている。3月は96.1%、4月は94.0%、5月は97.3%、6月は98.4%と推移、そして7月はさらに大幅の低下となった。 このように100%割れが半年にわたって続くのは最近では異例のこと。中国をはじめとしたアジア地域向けの主要誘導品の輸出が国際相場の低迷によって大幅な前年割れをきたす事態となってきたのに加え、国内需要も相次ぐ製品値上げに伴って縮小に転じてきたことによるもの。 これに伴い1月から8月までのエチレン総生産量は477万5,200トンとなった。前年同期の実績を7.2%下回っている。9月に入っても多くのセンターが稼働率をさらに引き下げる傾向にある。年初に同局がまとめた今年の年間総需要量(必要量)は前年比0.9%減の764万トンであったが、実際の縮小率はそれを大きく上回ることになりそうだ。 |