2008年09月11日
住化のEPPEの需要開拓が順調に進展
独自の新市場を確保、今年の販売は4万トン見込み
【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学が進めている新型ポリエチレン(EPPE=イージー・プロセッシングポリエチレン)の市場開拓が順調に進展、今年の年間総販売量は約40,000トンに達する見通しとなった。昨年の実績を10,000トン上回ることになる。

 EPPEは同社特有のメタロセン触媒と新たな重合技術によって製造される直鎖状低密度ポリエチレン。現在の企業化品種は、既存のHP-LDPE同等の加工安定性と強度に併せて高速加工性も備えている「スミカセンEP」と、クリーン性ならびに透明性等を最大のセールスポイントとする「エクセレンGMH」の2品種。
 「スミカセンEP」は既存の汎用L-LDPEの品質・機能の強化材料として人気が高い。一方の「エクセレンGMH」は、ラミ原反、異型押出し、発泡、農業用フィルム等多彩な分野で独自の市場を開拓中。

 同社では、今後もマーケットニーズが高度化するのに比例して独自の新たな市場を開拓していけると予想している。来年は5万トンの販売を目標に掲げていく。3年内には千葉工場内の年産10万トンプラントの操業率を、C4コノモマー品種との併産でフルに持っていきたい考え。