2008年09月16日
PSの8月の出荷、3ヵ月振りの前年割れ
生産は5ヶ月連続して前年を下回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 日本スチレン工業会が16日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の8月の総出荷数量は64,919トンで前年同月の実績を2%下回った。5月に同18%減となっていらい3ヵ月振りの前年同月割れである。

 うち国内向けは61,456トンで前年同月を3%下回っている。包装用がOPSの需要の好調を支えに3%、FS用がPSPの伸びによって2%それぞれ前年同月を上回ったものの、電機・工業用が13%減、雑貨・産業用が13%減とともに大幅の前年同月割れとなったためトータルでは3ヵ月振りの前年同月割れとなった。
 電機・工業用の大幅減はデジタル家電向けが好調であった昨年の反動が出たものと見られている。雑貨・産業用の減少は6月と7月に発生した前倒し需要の反動と分析する関係者が多い。

 一方の輸出は引き続き好調で、同20%増の3,463トンとなったが、国内向けの落ち込みをカバーするまでには至らなかった。

 また、生産は72,795トンで同9%減となった。これで同樹脂の生産は5ヶ月連続の前年同月割れとなった。しかも、前年同月に対する縮小率がどの月も極めて大きい点が注目される。過去4ヶ月は、4月と5月がともに15%、6月が7%、7月が11%それぞれ前年を下回っている。このため月末在庫は前年同月を25%下回る83,714トンに縮小している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1221565218.pdf