| 2008年09月22日 |
| バイエル、上海でポリウレタン・ディスパージョンを生産開始 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) Bayer MaterialScience は9月12日、上海ケミカルパークのバイエル統合生産基地で年産2万トンのポリウレタン・ディスパージョン(PUD)の生産を開始した。 PUDは粒径数十〜数百nm程度のポリウレタン微粒子が水中に分散した樹脂製品。 最新の技術を採用したもので、これにより同社は北米、欧州、アジアに生産基地を持つこととなる。 中国及びアジア市場での、コーティング材や接着剤用の環境に優しい原料の需要拡大に対応する。 同社によると、PUDの生産は、2つの点で、最近中国でも明らかな環境への意識の高まりを反映している。 一つは水性であり、このため低排出・低公害のペイント、コーティング材、接着剤の原料であること、第二は生産設備そのもので、革新的技術であるだけでなく、環境に優しく、エネルギーの消費が少ない。 バイエルはまた、上海ケミカルパークで年産25万トンのTDIプラントの建設を開始した。当初計画の2009年からは遅れ、2010年にスタートする予定で、スタート後に30万トンへの拡大を行なう予定。 バイエルでは、中国のTDI市場は拡大しつつあり、中期的には需要の伸びは世界平均の年率4%の倍の8%に達するとみている。 既報 http://chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=24930 同社は現在、同地で年産35万トンのMDIプラントを建設中で、当初予定の2009年より早まり、年末にもスタートする。 1系列では世界最大で、最新鋭のホスゲン化法を使用している。 上海ケミカルパークではBASFとハンツマンが中国側と組んでイソシアネートコンプレックスを運営している。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19558 |