2008年09月24日
EUのIT製品高関税めぐり WTOにパネル設置
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:なし

 経産省は24日、EUが本来無税であるべきIT製品に対して高関税をかけているため、日本企業の輸出に障害が生じているとして、米国、台湾とともにWTO・DSB(紛争解決機関)会合にパネル設置を要請していたが、このほどパネル設置が決ったと発表した。
 
 同省によると、EUは最近、WTO・ITA(Information Technology Agreement :情報技術協定)に基づき無税にすべきとされているはずの製品に対して、技術の進歩による多機能化・高度化を背景に、ITA対象外の製品であるとし、高関税を課す動きを見せている。
 
 このため日本・米国・台湾は、とくに複合機(税率6%)、PC用液晶モニター(14%)、セット・トップ・ボックス(13.9%)の3品目が、ITA対象外製品に分類され、高関税が課せられていることを問題視している。
 
 わが国政府は今年5月、3製品への関税はWTO・ITA協定に整合的でないとしてWTOに協議要請を行い、7月にはEUと2国間協議を行なったが、前向きな回答が得られなかった。
 
 その後米国・台湾とともに8月29日のDSB会合でパネル設置を要請したが、EUが拒否したため設置されなかった。今回再度要請し、設置されることになった。
 
 わが国政府がこれまでにWTOに対して申し入れた紛争案件は、米国の熱延鋼板に対するアンチ・ダンピング措置など全部で11件。このうちわが国の主張が容認されたのは10件を数えている。