| 2008年09月29日 |
| 主要化学品の輸出、8月も過半が前年を下回る |
| オレフィンとアロマは大幅な前年超えに |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
財務省が29日に集計した8月の輸出通関統計によると、合計25の主要化学品のうち14品目が前年同月の輸出通関実績を下回るかたちとなった。これで、主要化学品の輸出は昨年12月以降9ヵ月連続で過半の品目が前年同月を下回ることとなった。 8月の輸出が前年同月を上回ったのはオレフィン、アロマ、化成品といった上流部門の製品で、ミドルストリームであるポリマーの多くは引き続き前年を下回った。 上流部門の製品ではエチレンの前年同月比280.4%、BZの同283.9%、酢酸の498.1%等が特に目を引く。反面、EGの同2.0%、TPAの同24.7%、アセトンの同34.9%のように極端に縮小している製品も少なくない。 ポリマーで前年を大きく上回ったのはPPコポリマーの同131.7%だけ。PSも一応前年超えとなっているが、伸び率はわずか0.4%にすぎない。多くの品目が前年を大幅に下回っている点が軽視できないところ。 こうした結果、今年1月から8月までの累計は合計25品目のうち16品目が前年同期を下回るかたちとなった。カプロラクタムを除いて縮小率がいずれも大きい。前年同月超えはプロピレン、BZ、PX、VCM、BPA、MDI、PPコポリマー、ABS、PSの9品目で、うちPSは0.1%増にとどまっている。 主要化学品の8月の輸出通関数量と累計は別表の通り。 【関連ファイル】 主要化学品の08年8月の輸出通関数量と累計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1222678791.xls |