| 2008年10月02日 |
| 中国の汎用樹脂輸入、8月は再び低調 |
| 9品目のうち8品目が前年を下回る |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による汎用樹脂の輸入活動は8月に入って再び停滞、合計9品目のうちポリプロピレン・ホモポリマー(PP-H)を除く8品目が前年同月の実績を割り込んだ。 しかも、マイナス成長となった8品目は、HDPEを除いて全体に縮小率が大きい。前年を上回ったPP-Hの伸び率は逆に1.0%にすぎない。 中国による7月の輸入は最近ではめずらしく多くの品目が前年同月を上回り、このため続く8月の動向が注目されていた。それが一転してほとんどの品目が前年割れとなったのは、オリンピックの開催で多くの樹脂加工企業が休業したのに加えて、原油ならびにナフサの国際スポット相場の反落によって同国の樹脂加工業界の間に先安観が一気に広がって買い控えに拍車がかかったからと見られている。 この結果、1月から8月までの累計も9品目のうちHDPEを除く8品目が前年同期を下回るかたちとなった。9月も引き続き中国からの引き合いと注文は低水準にとどまった模様。このため商社の間には、年計でも前年を下回る品目が過半を占めると予想する向きが多い。 中国による汎用樹脂の8月の輸入通関数量と累計は別表の通り。 【関連ファイル】 中国による8月の汎用樹脂の輸入と累計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1222930986.xls |