2008年10月03日
POフィルムの出荷、8月も前年比6.5%減と低迷
06年10月以降23ヵ月連続の前年同月割れに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、同組合加盟のポリオレフィンフィルムメーカーの8月におけるインフレーションフィルムの総出荷数量は54,720トンとなった。前年同月の実績を6.5%下回っている。

 これで同組合加盟メーカーによるインフレーションフィルムの月間出荷数量は、06年10月以降23ヵ月連続して前年同月の実績を下回った。安価な海外品の流入と製品肉厚のダウンゲージの進展がおおきく影響してのものと見られる。

 8月出荷の品種別実績は、LDPEフィルムが前年同月比6.7%減の34,094トン、HDPEフィルムが同6.6%減の19,268トン、IPP(PPインフレーションフィルム)が同3.1%増の1,358トンとなっている。LDPEフィルムは23ヵ月連続の、HDPEフィルムは24ヵ月連続の前年同月割れ。IPPは3ヵ月振りの前年同月超えとなった。
 
 この結果、今年1月から8月までの総出荷数量は439,445トンとなった。前年同期の実績を6.4%下回っている。ポリオレフィンフィルムは、ポリオレフィン3樹脂の全需要分野の中でも射出成形品と1〜2位を争う量産製品の一つ。今年1〜6月のポリオレフィン全体の国内向け総出荷量に占めるフィルム用品種の構成比は31.3%で、トップの射出成形品の32.5%に次ぐ高いランクを占めている。

 そのフィルムのなかで最も生産・出荷規模が大きいインフレーションフィルムの出荷がこのように長期低迷を続けている。1〜8月トータルの出荷の内訳は、LDPEフィルムが前年同期比6.9%減の278,957トン、HDPEフィルムが同5.9%減の149,319トン、IPPが同0.4%増の11,169トンとなっている。