2008年10月08日
シノペックと新疆美克集団、新疆でアセチレン/BDOコンプレックスを稼動
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

シノペックと新疆美克集団(Xinjiang Markor Group) は10月2日、新疆の庫爾勒(Kurle)市の美克ケミカルパークでアセチレン/BDOコンプレックスのスタートの式典を行なった。

天然ガスを原料とするアセチレンは能力 21,600トン/年で、シノペック子会社のシノペック四川ビニロンプラントと美克集団の新疆美克投資集団の50/50JVの維美化学(Weimei Chemical) が59百万ドルを投じて建設した。

1,4ブタンジオール(BDO)は美克集団の美克化工が206百万ドルを投じて建設した。
能力は BDOが60,000トン/年、テトラヒドロフラン(THF)が15,000トン/年。

いずれも2006年3月に建設を開始した。

天然ガスの不完全燃焼でアセチレンを生産し、副生オフガスからメタノールを、更にフォルムアルデヒドを生産する。 アセチレンとフォルムアルデヒドからBDOとTHFを生産する。

美克集団は新疆の私企業で、主な事業は家具製造。

新疆自治区のタリム、ジュンガル、トゥハの3盆地の天然ガス埋蔵量は10兆8500億立方メートル、石油埋蔵量は209億トン、自治区全体のの石炭埋蔵量は1兆6000億トンを超えており、多くのエネルギー企業が進出している。
本事業は天然ガス原料のファインケミカルの突破口として注目されている。