2008年10月09日
大洋塩ビ・千葉工場が定修入りへ
年産10万トン設備が10日から1ヵ月間運休
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:大洋塩ビ

 塩ビポリマー(PVC)トップメーカーの大洋塩ビは、千葉工場内のPVC設備を明日10日から向こう1か月にわたって定修のため運休する。4月の四日市工場と8月の大阪工場に続いて毎年実施されるPVCプラントの定修の一つ。
 
 運休するのは3系列合計で年産10万トン能力のPVC重合装置。同社が保有するPVC設備の年間総生産能力は、四日市工場の30万トン、大阪工場の18万トン、千葉の10万トンの合計58万トン。千葉の設備が全面運休することによって、同社の向こう1か月のPVCの生産能力は17.2%縮小する。
 
 PVCの需要は他の汎用樹脂と同様に国の内外ともに低迷しており、早期回復に大きな期待が持てない状況にある。千葉工場が1ヵ月運休しても、あらかじめ定修に備えて蓄えてきた在庫の取り崩しと四日市と大阪両工場からの出荷で引き続き需給の均衡は十分維持していけると同社では判断している。