2001年05月17日
日鉱石化、PX6月輸出価格20ドル値上げへ
原油、ナフサ高止まりで採算是正に本腰
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:日鉱石油化学

 日鉱石油化学は6月仕切り分のPX(パラキシレン)輸出価格をトン当たり20ドル値上げする方針を決め台湾の大手ユーザーCAPCOなどと交渉に入った。
 PX輸出価格は2000年秋に510ドルから460ドルへと一挙に50ドル値下がりしたが、3月に10ドル引き上げて470ドルとしたのに続き4月も15ドル上げて485ドルまで回復していた。
 同社は5月に再度15ドルの値上げを打ち出したが交渉がまとまらず、横ばいとなっている。このため6月分としてあらためて需要家筋に20ドルアップを要求している。
 同社は原油、ナフサの高止まりが続いているため、早期に採算是正したいとしており、7~9月分ではさらに30ドルの値上げを行う方針を固めている。