| 2008年10月14日 |
| SMのアジアの需要が一段と冷え込む |
| 価格も急落、スポットは1,000ドル台 |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
SM(スチレンモノマー)メーカー並びに大手商社によると、アジア地域におけるSMの需要家からの引き合いと注文は中国の国慶節明けに一段と冷え込んできた。 ある大手SMメーカーでは「最大の消費国である中国からの引き合いはほとんどなく、たまにあっても提示価格があまりにもわれわれの希望するレベルとかけ離れているので見送るケースが多い」と述べている。直近のスポット相場はCFRトン当たり1,000ドルとなっている模様。2週間で200ドル前後下がったことになる。 SMメーカーの多くは、中国からの引き合いや注文が減っている最大の要因は同国のEPS、PS、ABSの各メーカーが各種加工製品の国内外の需要の長期低迷や原油ならびにナフサ価格の先安傾向を睨んで買いを極端に絞る行動に出ている点にあるとしている。この状態がいつまで続くかは、加工段階にどのていどの製品在庫が存在するかで決まるが、今のところ有力な情報はどの企業も得ていないという。 このためSMメーカーのほとんどが現在実施中の生産調整をなおしばらく継続する構えにある。設備能力比で30%程度の減産が続くことになりそうだ。 |