2008年10月15日
台湾政府の「愛台12プロジェクト」、LED、バイオに注力
【カテゴリー】:海外
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 10月6、7の両日、台北の国際会議場で行われた「国際ビジネス・アライアンス会議」で台湾政府は同国の経済を再生させる投資計画を「愛台12プロジェクト」として明らかにした。向こう8年間に政府2兆6,500億元(1元は約3円)、民間1兆4,300億元を投資する。

 鉄道や高速道路網の高度化に1兆4,523億元、桃園国際空港エリアの開発に670億元、サイエンスパークなど新産業の育成に1,150億元、農村の近代化に1,500億元など。

 このほかLED(発光ダイオード)、バイオテクノロジー、マイクロマシン、MEMS(微小電気機械システム)、保険金融、観光レジャー、物流などの産業を振興させる計画。MEMSは将来、携帯パネル、CMOS などの分野に応用する。

 愛台12プロジェクトは高速交通網(初年度予算653.49億元),高雄港改造(69.53億元)、中部ハイテク産業建設(2.17億元)、桃園国際空港拡張(13.64億元)、知能人材育成(241.82億元)、産業創新(98.90億元)、都市および工業区再構築(30.60億元)、農村近代化(22.74億元)、海岸開発(31.17億元、彰化地区)、緑色造林(26.77億元)、防洪治水(379.12億元)、下水道建設(130.31億元)の部門に予算を計上している。

 予算の伸び率では高速交通網が38.39%、防洪治水が22.7%、知能人材育成が14.12%、下水道建設が7.66%、産業創新が5.81%、高雄港改造が4.08%と対前年比で増えている。

 ハイテク産業はLCD、電子通信、金属機械、化学の伸びが大きくその成長を図る。産業創新では科学園区11か所、加工出口7か所、工業局選定区61か所、民間開発区93か所を新設する。

 政府はこれらの投資で外資の誘致を図るほか、国内企業の参入を図りたいとしている。