2001年05月17日
JPO、大分のHDPE設備を部分改良
第3系列の生産能力増と機能アップを実現
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン

 日本ポリオレフィン(JPO)は16日、大分工場のポリエチレン設備の定修を完了し運転を再開した。同社はこの定修期間中に、同工場内のHDPE設備のうちの第3系列を部分改良する工事も進めていたがこれも予定通り終了した。これに伴い同装置は機能と生産能力がともに強化された。
 今回の定修に合わせて同社が進めてきた改良工事は、昨年春の定修時に実施したリアクターの増設に伴って必要となっていた高圧スクリューブロワーやパウダー乾燥機などの各種付帯設備を設置するというものであった。この結果、同装置の生産能力は年4万トン拡大されて基礎設計通りの同12万トンとなった。
 またこれに伴って、優れた強度と加工性を合わせ持つ品種など高付加価値グレードを効率良く生産していける条件も整備できたという。
 今回の改良工事は、かねてから同社が体質強化の最重要手段として取り組んでいるHDPEの生産体制の充実・強化策の一つと言えるもの。コスト競争力を強化するとともに、市場ニーズの高度化に対する弾力的な対応力の整備も図るのが狙い。
 これに続いては、今年秋に同工場内の第2系列に年産2万トン能力の押出機を1基増設する予定。その結果、同工場のHDPE設備の総生産能力は20万トンに拡大する。川崎工場を合わせると37万5,000トンとなる。