2001年05月17日
日化協、12年度「日化協技術賞」を決定
山之内製薬、旭化成など5社の技術が受賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成、三菱化学、山之内製薬、日本化学工業協会

 日本化学工業協会は16日、平成12年度(第33回)「日化協技術賞(総合賞、技術特別賞、環境技術賞)」の授賞技術を決定した。
 今回選ばれたのは、山之内製薬、三菱化学、富士写真フイルム、旭化成、関西ペンイント--の5社が開発した技術。
 各社の受賞技術の内容と受賞理由は以下のとおり。
 
 [総合賞]
 ▽山之内製薬の「易服用製剤(口腔内崩壊錠WOWTAB)の開発と製品化」=口中で速やかに崩壊、溶解し、水無しで容易に服用できる日本では前例のない新しい概念の製剤。口腔内崩壊性に優れる鋳型錠製剤WOWTABーWetと、性能、生産性、使用者取り扱い性などに優れる通常錠型製剤WOWTAB-Dryを完成したもので、技術水準は世界でもトップレベルにある。特にWOWTAB-Dryはその技術コンセプトにおいて独創的である。
 
 ▽三菱化学の「新規構造を有する環境負荷軽減型除草剤インダノファンの創製と企業化」=水稲栽培における投入資材の低減化による環境負荷の軽減と省力化という現代の要請に対応した新しいインダンジオン骨格を有する水稲用のイネ科雑草防除用除草剤インダノファンを創製、開発し、その極めてユニークな製造法を確立実用化したもの。従来の1キロ粒剤の半分の使用量で済み、田の中に入らずに使える少量拡散型の“500グラム粒剤”を新規開発した。

 [技術特別賞]
 ▽富士写真フイルムの「水系塗布型乾式熱現像感光材料“FUJI MEDICAL Dry ImagingFilm DL-AL、CR-AL”の開発」=大量の有機溶剤を用いずに乾式熱現像感光材料を製造することを世界で初めて実現し、製造時からユーザーサイドの画像出力時まで含めて一貫して環境負荷の低減を可能にした。

 [環境技術賞]
 ▽旭化成の「亜酸化窒素ガスの熱分解技術」=シクロヘキサノールを硝酸で酸化しアジピン酸を製造する過程で副製する亜酸化窒素ガスを効率良く熱分解する技術(多段熱分解方式)を開発し、実用化した。触媒方式に比べてコスト的に優れている。同設備の稼動によって、炭酸ガス換算で年間250万トンの温暖化物質の排出削減を達成した。
 ▽関西ペイントの「リサイクルPETの塗料用合成樹脂原料としての利用」=回収されたリサイクルPETを大量に生産されている常温乾燥型塗料用合成樹脂の原料として使用することを可能とした新技術。既存の製造装置を使い、同等の製造時間で、現在の製品と同等の性能を有するアルキド樹脂の製造を可能とした。平成12年10月からこの樹脂を調合した塗料の本格生産と市場展開を開始している。国内の全アルキド樹脂に適用すると仮定すると、年間5,000トンのリサイクルPETの消費が可能になると推定される。