2008年10月21日
ランクセス、ブラジルの無機顔料工場に新鋭コージェネ設備
【カテゴリー】:海外(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:ランクセス

 ドイツ・ランクセス社は21日、ブラジルのポルト・フェリース工場に、エネルギー源にバガス(サトウキビ成分)を採用した、コージェネレーション(熱電併給)設備を導入すると発表した。
 
 新設備は発電能力4.5メガワット、蒸気と電気の併給発電施設で、2010年に稼動の予定。同工場のCO2排出量はほぼゼロになる。
 
 同工場は、ランクセス社の無機顔料ビジネスユニットの工場で、主に酸化鉄、酸化クロム顔料などを生産しており、03年からエネルギー源の化石燃料から再生可能原料への転換を進めてきた。コージェネレーション設備導入により、温室効果ガス排出量を02年比約44,000トン削減する。
 
 工場のあるサンパウロ地域は、国内でもサトウキビの栽培が最も盛んな地域のひとつで、バガスを容易に調達することができる。このため、安価な条件で長期・安定的なエネルギーの確保が実現可能となる。
 
 導入するコージェネレーション設備は、最大エネルギー効率90%を実現する最先端の施設で、同社は製造工程における資源節約の推進と環境への配慮を戦略上重要な柱と位置づけてきた。新設備の導入には約700万ユーロを投資する予定である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1224567997.pdf