2008年10月28日
三井化学、太陽電池封止シート生産能力を大幅増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学、三井化学ファブロ

 三井化学は28日、クリーンエネルギーとして需要が急増している太陽電池向け封止シートの供給能力を大幅増強すると発表した。同シートはエチレン酢ビ共重合(EVA)製で、セルとガラスあるいはセルとバックシートに間に封止材として使用する。
 
 製品の封止シートは100%子会社の三井化学ファブロ(MFI)が名古屋工場で商品名「ソーラーエバ」として製造、販売しており、需要の伸びに対応するため増強を決めた。
 
 現有年産9,000トン設備を2段階に分け、2009年央に4,000トン増加して1万3,000トンとしたあと、同年末までに7,000トン追加し、合計能力を同2万トンに拡大する。投資額は約20億円。さらに2010年以降の増強も検討中だ。
 
 類似の封止材製品は国内では数社が製造しているが、市場シェアは三井化学ファブロとブリヂストンの2社がそれぞれ約30%を占めトップで並んでいるという。

【三井化学ファブロの会社概要】
(1)商 号 : 三井化学ファブロ株式会社
(2)事業目的 : 機能加工品の製造、販売及び研究
(3)本社所在地 : 東京都千代田区九段北四丁目2番6号市谷ビル
(4)事業所 : ◇工場:名古屋、勝田、安城 ◇支店:大阪、名古屋、福岡
(5)設 立 : 2005年4月1日(旧ハイシート工業と旧三井化学プラテックが統合)
(6)資本金 : 400百万円
(7)出資比率 : 三井化学100%
(8)社長 : 古川学
(9)従業員数 : 254名
(10)売上高 : 240億円(07年度)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1225160448.pdf