2008年10月29日
湖北省が自動車、ITなど20業種、232件の投資案件を提示
【カテゴリー】:海外
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武漢を省都とする湖北省は29日、東京・虎ノ門のホテルオークラで「2008年の投資説明会」を行い、日本企業の参加を呼びかけた。田承忠・副省長、陶紅平・機械汽車行業(自動車業界)投資促進センター副主任、ト江成・省信息(通信)産業庁副庁長ら約200人の行政幹部が出席した。

 同省は総面積18.6万平方キロ、人口6,050万人、07年のGDPが9,150億元。長江の中流地域にあり、湖南、安徽、江西など中国中部6省の中心地,西部との玄関口でもある。交通が便利で、豊富な資源を持ち、通信ネットワーク、自動車産業を主力としている。

 科学技術と教育で古くから実力を持つ。また、三峡ダムがあり、電力が豊富だ。田副省長は「今回、自動車・部品68件、IT3件のほか農業関係27件、観光18件、港湾などインフラ関係16件、建材10件、不動産9件、開発区関係8件、紡績服装5件、さらに機械製造、医薬、物流、軽工業など各4件、環境保護3件、鉱産物開発、商業貿易、文化といったプロジェクト232件を持ち込んだ」と企業誘致に意欲を見せる。この中には投資額5,000万ドル以上1億ドルまでの案件が28件あるとしている。

 中国の改革開放以来の30年に日本から湖北に367件、約25億ドル(実行額22.6億ドル)の投資が行われた。外資の中国投資では第3位となっている。今年の投資は1〜7月で1.11億ドル(同2,500万ドル)。

最大の投資は東風自動車と日産自動車の東風日産。ホンダも東風本田を設立している。自動車・部品産業には649社(従業員19万人)があり、ことし90万台の生産、85万台の販売を予定している。

 自動車・部品の生産では武漢、イショウ、十堰の3都市をつなぐ回路ができている。長江沿いの武漢、黄石、宜昌に製鉄、冶金、機械、電力、石油化学、電子情報、紡績などの工業地帯が建設された。ITではNECなどが進出している。

 湖北の科学教育は有名だ。大学・高等専門学校が80か所、科学研究機関が1,100所余り。中国科学院と中国工学院の院士が50余名。光電子情報、新素材、バイオ・新医薬、宇宙飛行、レーザー、ソフト開発で優位を占めている。

問い合わせは国際貿易促進センター(TEL:03-6740-8271)