| 2008年10月29日 |
| 中国のPE袋輸出、9月も前年を下回る |
| 6ヶ月連続の前年割れ、日本向けは微増が続く |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国によるポリエチレン袋の9月の輸出通関数量は97,761トンで、前年同月の実績を5.1%下回った。これで中国によるPE袋の月間輸出量は6ヶ月連続の前年同月割れとなった。 これに伴う今年1月から9月までの総輸出量は861,883トンとなった。前年同期の実績を4.3%下回っている。残り3ヵ月がよほど増えない限り、今年の総輸出量は史上初の前年割れとなる。 9月の輸出が引き続き前年同月を下回ったのは、国別輸出先の3〜7位を占める5カ国のうちの香港、ドイツ、英国、豪州向けがいずれも前年同月を大幅に下回ったため。最大の輸出先の米国向けは同1%増となって6ヶ月振りに前年同月を上回り、また米国に次ぐ消費国の日本向けは1.6%増えて7ヵ月連続の前年同月超えとなったが、香港など4カ国の落ち込み分まではカバーできなかった。 一方の1〜9月の累計が前年同期を下回っている最大の要因は、米国市場におけるレジ袋の使用自粛機運の広がりにあると言えそう。また、中国国内のPE袋メーカーの中で当面の運転資金難から事業の休止あるいは打ち切りを余儀なくされるところが出てきて全体の生産能力が縮小し始めたことも少なからず作用していると分析するトレーダもいる。 そうした中で、日本向けだけは上位数カ国の中で唯一前年同期を上回っている。1〜9月の累計は196,001トンで、前年同期を7.0%上回っている。その分、日本国内における生産量は縮小の一途をたどっている。 |