| 2008年11月04日 |
| 蘇州工業園区が世界の新興ハイテク都市へ |
| IC、オプト、バイオ、自動車・航空機など |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国の産業開発区のモデルといわれている蘇州工業園区が、改めて科学的な発展と国際ブランドを目指し、中国で最も発展レベルが高く、競争力が強い開発区の建設に取り組んでいる。とくに生態(自然環境)、科学技術、物流、サービスアウトソーシングに力を入れるという。 同工業園区は蘇州市の東側、金鶏湖の湖畔にあり、1994年にスタートした。シンガポール政府との合作プロジェクト。すでにアジアで最も国際競争力の高いインダストリー・パーク(面積80平方キロ)であると評価されている。 14年来、園区(就業人口50万人)の経済は年平均30%の成長を遂げ、07年のGDPは120億ドルに達している。輸出入総額は569億ドル(輸出額285億ドル)。R&D投資はGDPの3.4%を占めている。 ハイテク産業が中心で近代化、国際化、しかもイノベーション型、エコ型であることを強調。今後は科学教育イノベーション区、金融商業貿易区、エコロジーサイエンス・ハブ、東部ハイテク産業区、リゾート区、総合保税区と3つの副都心機能配置に重点を置く。 さらにこの中に国際科学技術パーク、クリエーテブ・インダストリーパーク、バイオベイ、科学文化芸術センターなどを建設した。国際科学技術パークには450社の登録企業がある。蘇州地区の60%のソフトウエア企業と90%のIC設計企業が進出している。 業種別にみるとIC産業は多くのの企業が集積、07年の売り上げが224億元(全国の18%)に達した。最近、世界トップクラスのDRAMメーカーである日本のエルピーダメモリが50億ドルの投資(12インチウエハ)を決めた。 オプトエレクトロニクスでは韓国サムスン、台湾AUO,日立製作所などの大手が進出、数100社におよぶ材料サプライヤーが活動している。07年の売上げ200億元で中国最大の液晶パネル生産基地となっている。バイオではGSK、エーザイ、BAXTER、ファイザー、ジョンソン&ジョンソン、参天製薬、大日本住友製薬、大塚製薬や医療機器、健保機材などの企業120社が07年で80億元を売り上げた。 自動車と航空機部品産業はボーイング、エアバスの部品供給基地で150億元を売り上げた。自動車でも曙ブレーキなどが活躍している。このほか生態環境産業やソフトウエアおよびサービスアウトソーシング、クリエーティブ・アニメーション、保税物流、金融・ビジネス、商業貿易観光などの産業が急成長を見せている。 問い合わせは国際貿易促進協会:TEL03-6740-6160 |