2008年11月04日
東セロの第2四半期決算、増収・増益に
通期では増益・減益の予想を変えず
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:東セロ

 東セロの平成21年3月期第2四半期(平成20年4月1日〜同年9月30日)の決算は増収・増益となった。売上高は340億7,000万円で前年同期比4.9%増、営業利益は27億4,100万円で同16.3%増、経常利益は26億3,600万円で同20.4%増、純利益は15億5,800万円で同17.0%増となった。

 増収・増益となった背景について同社では、売上の8割強を占める包装用フィルムの売上量が伸びたこと、販売価格の是正が遅ればせながら実現できたこと、新たに上市したバリヤ性フィルムなど機能性戦略製品が順調な伸びを遂げたこと、製品全体の生産性を向上できたこと等を挙げている。このうちの販売価格の是正については、07年夏場における原料樹脂の値上がり分の製品価格への転嫁が今期になってようやく完了したことが大きいと説明している。
 ただし、産業用機能性フィルムの売上と利益は、IT分野の需要の不振が響いてともに前年同期を下回ったという。

 下期については、景気全体の縮小によって販売数量と販売価格が前年同期を下回ることが避けられないと予想。このため通期の業績は、売上高こそ若干の増収となるものの利益は前期割れになるとの従来の予想を変更しないでいくとしている。売上高は715億円で前期比7.8%増、営業利益は48億円で同5.0%減、経常利益は45億円で同4.5%減、純利益は26億円で5.7%減になると予想している。