| 2008年11月04日 |
| 汎用4樹脂の3Qの出荷、最大消費品種が全て前年割れ |
| 前年超えはPEの射出成形用とPPのフィルム用だけ |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
経産省化学課は4日、汎用4樹脂の7〜9月期における品種別(需要分野別)の出荷実績をまとめた。それによると、各樹脂それぞれの最大消費品種は軒並み前年同期の実績を下回っている。 LDPEのフィルム用は9%減、HDPEの同じくフィルム用は10%減、PPの射出成形用は4%減で、PSの最大消費品種の包装用もわずか0.3%ながらマイナス成長となっている。両PEのフィルムの減少は、中国を中心としたアジア諸国からの安価なPE袋の流入によるもの。PPの射出成形用の不振は、日用雑貨向けとコンテナー・パレット向けの需要の大幅減が響いてのもの。PSの包装用の減少はPSPの薄肉化と需要の後退によると見られている。 反面、LDPEとHDPEでは射出成形用の伸びとPPのフィルム用の前年超えが注目される。PEの射出成形用はボトルキャップと工業部品向けが順調な伸びを遂げた模様。PPのフィルム用の伸びには包装用の機能性フィルムの人気が寄与したと見られている。 |