2008年11月12日
クボタシーアイ、堺塩ビ管工場を閉鎖、採算是正へ構造改革
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クボタ、シーアイ化成、クボタシーアイ

 わが国塩ビ管最大手のクボタシーアイ(本社:大阪市浪速区、伊沢宣夫社長)は12日、採算性の悪化している塩ビ管事業を再構築するため、堺工場の閉鎖など生産拠点の再編に着手すると発表した。

  同社は2005年4月、クボタ・合成管事業部とシーアイ化成・管工機材事業部が統合して発足した塩ビ管・継手及びポリオレフィン管・継手の専業メーカーで、大阪・堺市に本工場と分工場の2工場のほか、栃木、小田原、福岡の計5カ所に生産拠点を持っている。

 
 今回、合理化の対象となったのは堺本工場で、09年4月末までに塩ビ管・継手の製造を全て中止し、同年7月までに同工場を閉鎖する。工場用地は親会社のクボタに返却する。これにより、生産拠点は5工場から4工場となる(堺の分工場はそのまま)

 生産能力は、塩ビ管・継手及びポリオレフィン管・継手合わせ現有年産21万トンから17万トンへと約20%縮小する。

 わが国の塩ビ管需要は、公共工事の縮減や住宅着工戸数の低迷などから毎年5%の減少を続けており、今後もこの傾向は続く見通し。このため同社の業績も急速に悪化しており、構造改革が急務となっていた。工場従業員の雇用は親会社への配転などにより確保する。

【堺本工場の概要】
◇所 在 地 : 大阪府堺市堺区石津北町64番地
◇敷地面積 : 約28,000〓(約8,500坪)
◇操業開始 : 1954年(昭和29年)
◇事業内容 : 塩化ビニル管・継手の製造
◇従業員数 : 147人(平成20年11月1日現在)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1226478569.pdf