| 2008年11月18日 |
| PSの出荷の1〜10月累計、前年比7%減に |
| 生産量も需要不振を反映して6%減と低調 |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
ポリスチレン(PS)の出荷数量の今年1〜10月の累計は702,965トンとなった。前年同期の実績を7%下回っている。残り2ヵ月で20万トン積み上げるのはほぼ不可能と言えるので、今年の総出荷量が前年の実績(前年比1%増の906,227トン)を下回るのは必至となってきた。 1〜10月合計の出荷のうち、国内向けは669,020トンで前年同期比7%減、輸出は33,945トンで同4%減となっている。国内向けの内訳は、電機・工業用が157,455トンで同8%減、包装用が299,523トンで同2%減、雑貨・産業用が89,765トンで同15%減、FS用が122,277トンで同11%減と、軒並み前年同期を割り込んでいる。最大消費分野の包装用は小幅の縮小にとどまっているが、今年2月まで順調な伸びを続けてきた電機・工業用が春以降のデジタル家電の売れ行き不振の影響を受けて前年とは逆に大幅減となったのが全体の足を大きく引っ張ったといえる。雑貨・産業用とFS用は、前の年からの不振が継続している。 こうした出荷の落ち込みを反映して生産量の累計も前年同期を大幅に下回っている。総生産量は699,932トンで前年同期比は6%減となっている。この場合も年計が前年(前年比2%減の892,044トン)を下回るのは確実の見通し。 これに伴う10月末在庫は92,338トンで、前年同月を11%下回っている。 |