2008年11月20日
EPSの出荷の前年同月割れが続く
10月も水産用等の不振が響いて16.5%減
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会の集計によると、発泡スチレンビーズ(EPS)の10月の総出荷数量は12,857トンとなった。前年同月の実績を16.5%下回っている。主力の水産向けをはじめ全ての分野の需要が一段と冷え込んだことによる。
 
 これでEPSの月間出荷量は、3ヵ月連続の前年同月割れとなった。今年に入ってからは9度目の前年同月割れである。

 消費量が最も大きい水産用が15.8%減となったのと、家電用がさらに縮小して28.1%減となったことが特に大きく影響している。水産用、農業用、その他成型用はいずれも3ヵ月連続の、また家電用は今年に入ってからの10ヵ月連続の前年割れとなっている。

 この結果、今年1月から10月までの出荷の累計は134,713トンとなった。前年同期の実績を8.5%下回っている。農業用の0.4%増を除いて主要需要分野の全てがマイナス成長となっている。最大消費分野の水産用は8.4%、水産用に次ぐ消費規模のその他成型品用は11.3%それぞれ前年同期を下回っている。
 EPSの10月の需要分野別出荷実績と1〜10月の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
EPSの08年10月の需要分野別出荷実績と累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1227165791.xls