| 2008年11月27日 |
| 瀋陽経済圏 8都市の具体計画を説明 訪日団 |
| 阜新、撫順、鉄嶺、鞍山、営口、本渓など |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国政府・遼寧省は、東北旧工業地帯振興策を打ち出し、瀋陽経済圏の具体化に着手したが、26日、東京でその内容の説明会を開き、投資への参加を呼びかけた。来日した訪日代表団の団長・何明清・遼寧省副秘書長は「3大政策をもって瀋陽を中心に、北東アジアのグローバルな発展を目指す」と説明、大要以下のように語った。 遼寧省は瀋陽を中心に阜新、撫順、鉄嶺、鞍山、営口、遼陽、本渓の8都市(200キロ圏内)を「瀋陽経済圏」とする「5点一線」計画を立てた。空港、交通を整備し、港湾、冶金、石油、機械、化学などの産業基地を発展させる。瀋陽—撫順は一体化をはかる。 重工業、設備製造などの産業はすでに活躍しているが、新型産業のテスト地域、資源型都市としての産業転換、農業のモデル地区(都市と農業の一体化)、資源節約・エコの産業基地を目指す。市としては1兆元の固定資産投資を行う。来年は1兆3,000億元を予定している。 今回の訪日で200プロジェクト(約1,000億元)を提示した。高いレベルの科学技術製品、石油、アルミ、鉛、鉄(鞍山)、漢方薬、風力発電、アニメ、物流、不動産などの産業を期待したい。 続いて張小普・遼寧省発展改革委員会副主任・瀋陽経済区弁公室主任が「1核(瀋陽—撫順)5本(都市)10群(産業基地と自然公園)の都市メカニズムをつくる。研究、イノベーションハイテクなどに重点を置き、産業を配置する」とし、各都市の重点方針を以下のように示した。(一部) 瀋陽—本渓(バイオ)、瀋陽—鉄嶺、瀋陽—鞍山,瀋陽—阜新をベルト地帯(605平方キロ)とし、10のメカニズム、7の一本化をはかる。ベルト構想は英アトキンス社に発注した。8市を高速道路でつなぐほか、鉄道(4本),新港埠頭などを建設する。2012年の完成を目指す。 <瀋陽・撫順地区> 高新産業園区は科学教育文化区に位置し、中国科学院瀋陽分院、中国石化撫順研究院、石炭科総院撫順分院や瀋陽理工大など20余の大学、10余の科学研究機関がある地区。ソフトウエア、半導体、光電子技術、液晶、電子通信などの研究機関、企業が存在している。 新材料園区は撫順、鞍山鋼鉄公司の材料を金属新材料、自動車の新材料、化学新材料などに利用する研究機関、企業がある。ほかに石油精製年1,000万トン、エチレン100万トンの建設計画がある。 <鞍山地区> 「鋼の都」と呼ばれ、鉄鋼の貯蔵量が100億トン、マグネサイト23億トンなど。非鉄金属も豊富。装備製造業も発展している。石炭化学部門は全国1流。 < <鉄嶺地区> 石炭エネルギーと機械設備製造の都市。石炭の生産量は年2,300万トン、炭層メタンガスは1億立方メートル。鉱産物は36種。水資源、観光資源も豊富。 |